統合失調症と家族関係

「無の精神療法;薬によらない統合失調症の治し方」よろず医療会ラダック基金
http://www5.ocn.ne.jp/~siisa/page083.html
という本の中で述べられている、統合失調症は母から子へ不調和波動(心配、不安などのネガティブな波動)を垂れ流した結果だという、その主張は正しいと思います。

この本に影響を受けて、最近、母子関係に注目してヒーリング・セッションを行なうようになりました。
幼い頃の母子関係の影響の大きさに驚かされます。

「お母さんは僕のことをちゃんと見てくれてない。
 お母さん自身がつくった僕のイメージを見ている。
 僕の思いを受け取ってくれてない。
 お母さん自身がつくった僕のイメージの思いを受け取っている。
 僕はお母さんのことをちゃんと見ているのに・・・。なぜ?」

幼い頃、私はよくこのような思いでイライラしていたことを思い出しました。

子どもを仮想化することによって、物理界層でのコミュニケーションを簡略化(というか手抜き)していたのだと思います。
いちいち相手をするのが、面倒くさかったのかもしれません。
気持ちはわからないでもないけど、それが日常となると、単なる怠慢です。

多分、子どもたちは母を愛するために生まれてきます。
子どもたちは愛されないことより愛を受け取ってもらえないことの方が哀しいのです。
皆お母さんが大好きなのです。
自分の世話をしてくれるからお母さんが好きなのではなくて、生まれる前からお母さんが大好きだとプリセットされているのです。

ちなみに、父子間の関係については、母子と比べると影響はとても小さいようです。

研究会でのモニターさんの場合は、母親が心配性で自己犠牲傾向が強く夫婦仲が悪いという状況でしたので、
父→母→子
と、ネガティブな波動(毒ですね)が伝播し、流す先の無い子どもが病気を発症するといった経緯をたどったようです。

こうやって見ると、父親としての本来の役割は母親のストレスがたまらないように母親をケアし、環境を整え、母子関係の清浄性を維持管理することなのだということが分かります。

ふいに過去の自分を翻る必要があると感じました。
当時、私は仕事が激烈に忙しくて、妻と幼い子を放ったらかしにしていました。
仕事で自分が潰れることだけは避けなければと、それが結果的に家庭を守ることだと、ギリギリのところで踏ん張っていたと思います。
家庭では、仕事のことを口に出すことはほとんどなかったし、夫婦仲が悪い訳でもなかったのですが、それでも、結果的にネガティブな波動を家庭にまき散らしていたのだと思います。
自分自身と母親(私にとっては妻)のケア(浄化)が滞った結果、母子共に心を病んでしまいました。
当時の自分はとても頑張っていると思っていましたが、間違いに気づいていませんでした。
今考えると、自己浄化(ネガティブ波動の解消)ができないようなら、転職してでも母子関係を清らかに保つように方向転換する必要があったのです。
今更ながら反省しています。

ちなみにアルコールでは自己浄化できません。
飲酒は睡眠の質を悪化させて、傷ついた人格の修復を妨げます。
重い波動(通常ネガティブな感情を伴う)を放ち溢れ出てくる思考を強制停止させて、ぐっすり眠ることで自己浄化することができます。
この辺の話はまた別途しましょう。

それはともかく、過去の母子関係に問題がありそうなクライアントには(必要に応じて退行催眠誘導を行って)幼い頃のお母さんとのコミュニケーション異常を思い出してもらいます。
そして、その当時の母親をクライアント本人と一緒にヒーリングを行い、コミュニケーションを正常化して置き換えます。

このような方法で心のつっかえがすっかり取れることがあります。
それは感動的な瞬間です。

ですが、統合失調症にまで至るような方の場合は、なかなかにこんがらがっていることもあり、そもそも母親を許せないという思いが強くて、母親を癒すことができないということもあります。
少しずつでも母親を許し、母親を癒していけば、結果、自分を許し、癒すことになると考えています。
母親は自己の主要な構成要素であり、自己を支える大きな柱のようなものです。
幼き日々の母子のコミュニケーションが心の体幹となり、今の自己を支えているものと思います。

以上、ありがとうございました。

エナジーヒーリングリオルグ 光屋神路祇